「ひざが痛い。でも年齢だから」
こんなふうに仕方がないと、我慢していませんか?
50代になると、ひざの痛みを訴える方が一気に増えます。
階段の上り下りがつらい。
正座ができない。
歩き始めに痛みが出る。
こんなとき、「軟骨がすり減ってきたのだろう」と考えて、
多くの方が諦めモードで不調と付き合っていきます。
実際、軟骨は年齢とともに少しずつ変化するため、
これは事実です。
ただ、考えてみて欲しいことがあります。
軟骨の状態が、一日の中で急に減ったり元に戻ったりするわけではありませんよね。
(改めて聞くことでもないですが…)
もし、日によって痛みの強さが変わったり、
施術を受けた直後に痛みが軽くなると感じるなら、
軟骨の状態だけでは説明できないこともあります。
3年前からひざの痛みに悩んでいた60代女性の話をさせてください。
彼女は整形外科で「軟骨が年齢とともに減ってきている」と説明され、
痛み止めと湿布を処方されていました。
でも痛みは変わらずあって、好きな散歩に行くことも減っていったそうです。
来院されたときに、立ち方や歩き方を確認すると、両足にかかる体重のバランスが大きく偏っていました。
太ももと股関節まわりの筋肉が硬くなっていて、
長年の歩き方や立ち方の癖から、ねじれが少しずつ生まれていました。
このような立ち方や、歩き方の偏りがあると、
ひざの一部に負担がかかりやすくなることがあります。
ねじれと筋肉の緊張を緩めるように働きかけたところ、
施術後すぐ、「こんなに楽に立てたの、久しぶり」と驚かれていました。
もし、この記事を読まれている方で、ひざの不調を感じているなら、
今できることが、いくつかあります。
① 痛みがいつでてくるのかチェック
・毎日同じように痛むのか(朝はいつも痛いなど)
・動作によって痛みが変化するか(階段はつらいけど、平らな場所は大丈夫など)
・一日の時間帯で違いが出るか(朝は平気、夕方はつらいなど)
こんなふうに痛みの状態をチェックすると、体からのヒントが見えます。
いつ、何をしたときに痛むのかを見てください。
② 立ち方で、左右のバランスを見る
鏡の前にいつも通りに立ったときに、片足に体重が偏っていませんか?
まっすぐ立っているつもりでも、長年のクセが体にしみ付いていることがあります。
③いきなり鍛えない
「ひざが痛いのは、筋肉が足りないから」と考えて、
スクワットなどのトレーニングを急に始める人がいます。
でも、自己判断で負荷をかけるのはおすすめできません。
ひざ痛の原因は人によって違うから、動かしたほうがよい場合もあるし、
負荷を減らしたほうがよい場合もあります。
④「年だから」で片付ける前に、相談する
年齢とともに体が変化することは避けられません。
(軟骨そのものを元に戻せないのと同じ)
それでも筋肉の硬さや立ち方、歩き方など、今から見直せることもあります。
気になる痛みが続いているなら、「このくらいは我慢できる」と抱えずに、
身近な専門家に、いまの状態を相談してみてください。
50代は、体の変化を実感し始める時期ですが、これから先の人生を元気に楽しみたい時期でもあります。
「年齢のせい」と諦める前に、今のひざの状態を、一度見直してみませんか。
一人で抱え込むことだけはしないで欲しいと思っています
いつもと違った記事ですが、上手く伝わりましたか?
「これです!」という最適解は、やはりなくて、体の状態は人それぞれです。
病院だから最高。ゴッドハンドだから絶対。これを試したら速攻。
ということは、ありません。
そのため、記事のなかで一番伝えたかったのは、④の「相談する」です。
小さな違和感のうちに体の状態を知っておくことが、私は大切だと考えます。
あなたの体の相談相手に、話をすることから始めて欲しいです。
【追伸】
ひざの状態を確認したうえで、私がトレーニングの一つとして紹介することがあるのが、スプリットスクワットです。
YouTubeの動画も多くアップされています。
ただし、注意点があります。
やるときは前脚のひざが、つま先と同じ方向を向くように意識します。
腰を落としたときに、ひざだけが体の内側へ寄らないようにしてください。このような動きは、ひざの関節に負担がかかりやすくなります。